城です。
毎日のようにかかってくる営業の電話、飛び込みで訪ねてくる営業、それは大事な何かを進めに来てくれることもあるけど、大体は煩わしく、全部を丁寧に聞いていられないし、すげなく追い返したり、忙しいからと電話を切ることがほとんど。
昨日かかってきた電話で、「城さんにお礼を言いたいから…取り次いで欲しい」というのがありました。
私が出ると、会社名と名前を名のり、「3年前に訪問したことを覚えていますか?」と…。
「ちょっとわかりませんが…。」と言いますと…。
その方Mさんは、3年前、ファンドなどを扱う会社の営業として、初めての外回りで、
上司に1日に100軒の企業へ行って名刺交換をしてくるように、指示され、
慣れないながらも一生懸命やっていたそうです。
ちょうどリーマンショックの年で、どの会社もケンモホロロ…、
目の前で自分の名刺を破られたり、ヒドイ言葉を浴びせられ、
心が折れそうになりながら続けていて、梅津不動産にやってきた。
そうしたら、初めて笑って名刺を受け取ってもらえ、帰り際に「大変だろうけど、頑張ってね。」と言われた。
それが、泣きそうなくらい嬉しくて、その言葉を手帳に書き留めて、辛くなるとそれを見て、なんとか最初の難関を突破することができた、というのです。
そして、3年後の今年、努力が認められ(なんだか出世したらしく…)、
来年1月からロンドンに転勤することが決まったそうで。
書類を整理していたら、その当時の手帳がでてきて、それで電話した、というのです。