お麩

ルーツは東北の、城です。

父は宮城、母や山形、ちょうどその県境、山を登ると宮城の七ヶ宿町、山を下ると山形の高畠というところです。

(日本列島の真ん中なので、今回の地震では大きな影響はありませんでした。) 

ですから、私が子供の時から食べつけた東北の味が、私の味。

言葉も、少し東北なまりが入っちゃってます。

 

去年の夏ころのブログで、山形地方で食べられている「水かけご飯」ことについて、ご紹介しました。

最近はテレビで県民ショーというのがあって、そういう食べ方があるんだと、と皆に紹介されるから助かります。

 

で、お味噌汁なんですが、

私は時々、実家で定番だった、お麩の味噌汁が無性に食べたくなります。

山形名産、板麩

お麩にもいろいろあるみたいですが、これは焼き麩です。

これが宮城だと油で揚げた、油麩、になるようです。

 

 

このお麩、買ったことはありません。

母の実家が酒屋で、お酒以外に食料品も売っているものですから、

田舎から何か送ってもらうと、隙間に必ずこの麩が入っているのです。

台所の乾物を入れておくところに必ずある、「板麩」です。

このお麩を柔らかく戻して、一口大にし、玉ねぎと一緒にお味噌汁の具にします。

お麩からも、良いだしがでます。

今年の2月に親せきのお葬式で山形に行った時に、初めてのお麩料理を体験しました。

お麩に卵と小麦粉をつけて揚げ、それを甘辛いたれでからめる、という料理。

一見、から揚げのようですが、お麩なのです。美味しかった。

その揚げたものを、かつ丼のようにしてお麩丼というが、県民ショーで紹介されたようです。