ある日の事件

城です。

 

先日の暑かったある日、ちょっとした騒動がありました。

ある方、賃貸アパートに一人暮らししているある方、Aさんとしておきます。

Aさんと連絡が取れなくなったのです。

お家賃の支払い日になっても持ってこないし、携帯電話は何度かけても電源が入ってない状態、

家に訪問しても留守。手紙をドアに挟んだものも、帰った様子は無く、そのままの状態。

それがかれこれ1週以上、。

いつもは、きちんとお家賃を持ってくる、60代の男性なのですが…。

 

それで、もしかして室内で倒れているようなことも、考えられる…、という考えが皆の頭によぎりだし……。

連帯保証人さんに連絡し、万が一に備え警察も来ることになり、

私がそのアパートに合いカギを持っていった時には、路上のパトカーの赤い照明がグルグル…。

警察官が4人も待機…。

そんな4人もいらっしゃらなくても…という気持ちもよぎるけど、

でも来て頂いて心強く、わたしは合いカギをお巡りさんに預ける。

お巡りさんと連帯保証人さんが、外階段を上がり2階の部屋のドアを、何度も名前を呼びながら、そうっと開けてみるのを下で待つ。

 

室内奥まで入った様子を見てきた一同が「誰もいませんでした」、と出てきたときには、ホッと一安心。

でも、別の困った事実が判明。

部屋の中は、ゴミだらけ……!! (これは私も確認。テレビに出てくるゴミ屋敷のよう)

 

その事に関して、アパート敷地内の外で話をしていると、

今度は白いバンが停まり、数人の鑑識の人が、青い大きなマスクと白い帽子をかぶって道具を持って降りてくる。

「万が一のために、来ました。」

とおっしゃる。

 

室内に鑑識の仕事があるという確認されてもいないのに、用意が良すぎじゃないのかしら…。

万が一のことは無かったので、そのマスクだけでも、取ってほしいなぁ、ご近所さんたちが、誤解するわぁ、

仕事無いのわかったら、さっさと帰ってほしいわぁ、

とすぐにお帰りにならない鑑識の方に思う私は、我がままでしょうか?

 

案の定、自転車のおばちゃんやご近所の方々が、いったい何が起こったのかと、集まってきます。

そりゃあ、そうですよねぇ。警察官に鑑識の人まで集まってああーだこーだと、やっているし、パトカーは赤い光をグルグル、白いバンの中を出たり入ったり、ですからねぇ。

そのうち、「〇〇デカ」みたいな二人組がやってくるかも…?なんて感じで見ちゃいますよね。

 

ということで、ちょっとした騒動はありましたが、電気のブレーカーも降ろして鍵をかけて出て行っているので、

自分の意思でいなくなったのだろう、と言うことで、皆解散となりしばらく様子を見るかたちに。

ゴミの処分と、払われない家賃は、連帯保証人さんが何とかしてくれる約束ですが、

Aさんは未だに行方不明です。

契約書の1文に、1ヵ月以上連絡が取れなくなった場合、契約は解除されるとうたってありますが、はじめてその条文が活用される事態かもしれません。

 

何故、いなくなったのか、ちょっとだけ心当たりがあります。

火災報知器の点検で、部屋に入りたいと5月末に連絡したのがきっかけじゃないでしょうか。

室内に入られる、とゴミだらけの部屋がわかってしまう、と思っていなくなったのかもしれません。

 

 

とにかく人騒がせなAさん、早く戻って、掃除しなさ~い!!

とわたしは言いたい。

今日この頃です。