サッカーワールドカップの試合を見ていると、選手の名前って結構面白いですよね。
日本人には全く耳にしたことも無い響きの名前や、ふきだしたくなるようなおかしな名前を耳にしたり…。文化の違いを感じます。
東欧の代表選手たちの名前には、皆最後にビッチがついているのが特徴で、毎回ワールドカップの度に耳にします。
8年前、日本でワールドカップが開催されたころ、わが息子はちょうど小学生で、サッカーチームに入っていました。
その時、サッカーチームで流行った名前の呼び方がありまして、それは、苗字を、有名選手の名前のように呼ぶ、というものでした。
わが息子のチームメートで、家も近所、学校のクラスも同じだった2人の友達、(珍しいミヨジなんですが)
うえず君は、ウエッチ、ごいぶち君は、ゴイッチ、そしてわが息子はじょう君ですから、ジョゥッチ!!
呼び合っているのを聞くと可笑しくて…
でも、このビッチというのは、正確には「○○ッチ」。それぞれの名前につけることによって何々の「息子」、という意味になるそうです。語尾にVがつく名前がおおいので、語尾がビッチという名前がたくさんになってしまうそうです。
だとすると、うえずさんちの息子、ごいぶちさんちの息子、城さんちの息子だから、意外と意味はあっていたのか…
ところで、この少年サッカーチームにジョゥッチを入れた理由は、親がサッカーが好きだっただけで、本人に特にやる気があったわけではありませんでした。
息子は早生まれだったこともあり、他の子よりもどうしても幼かったところもあるのですが、練習の合間、暇さえあれば、グランドの砂を集めて遊んだり、ふざけたりしてばかりで、ボールを人から奪うなんて、自分のところに来たら蹴るよ、みたいなヤツで、親としてはガッカリ でした。
それと違い、ウエッチとゴイッチは、上手くなりたい、というやる気にあふれていたので、すごく上手で最初からレギュラーで、どんどん点を入れる花形選手で、羨ましかったものです…
でも、今思い返せば、親の思い入れで、本人の意思に関係なく、毎週日曜日にサッカーしなければならなかったわが息子は、ある意味、気の毒だったのかもしれません。
中学校に入っても、サッカー部に所属したのですが、顧問の先生に、城君は練習に出なくて困る、などと言われて。それでも私が、運動部に3年間所属すれば高校進学の内申書にプラスなんだから、とサッカー部を辞めさせず。
本人はサッカー好きだったのかなぁ…、親の押し付けだったのかなぁ、悪いことしたのかなぁ、などと、この間日本代表とカメルーンとの試合を見ながら、そんな事を思い返してしまいました。
日本vsカメルーン戦が1-0で勝った直後、大学の寮に入っている息子からメールがありました。
ボールを蹴りたくなったから、サッカーシューズを送ってくれ、と。
息子も、サッカー、好きだったんだぁっ!!て 、ちょっとうれしくなりました。